「私の名前はキム・サムスン」に救われた、私です。

今から4年前の2008年3月末、私はフランス、パリに旅立ちました。某料理学校にて、製菓のディプロムをとるためにたった一人で大きなスーツケースひとつとお菓子の道具バックを持って、渡仏したのでした。

出発の前日、東京は折からの雪。その一方で桜がちらほら咲き始めているという不思議な光景を今でもはっきり覚えています。パリに到着後、1週間は宿を確保していましたが、その後の6か月間の滞在先は決まっていない、そんな心細い状況でした。

英語は会議通訳レベルの私でしたが、フランス語は初心者レベル。お菓子の専門用語と数字は勉強しましたが、クラスメイトとフランス語で会話するのは到底むりなレベルでした。

フランスに来たばかりで友人はまったくいません。クラスメートはフランス人、韓国人、中国人、オーストラリア人、タイ人、アメリカ人。日本人は一人もいない状況でした。どうしても英語ができる人たちとコミュニケーションをとってしまいます。

その中で親しくなったのは、韓国人のKM。彼女は完ぺきなアメリカ英語を話し、とても繊細な感性をもったすばらしいお菓子を作ります。

親しくなるきっかけになったのは、「私の名前はキム・サムスン」という韓国ドラマでした。ドラマの中で、キムサムスンは私たちが通っている学校の卒業生という設定でした。それまで韓国ドラマはほとんど見たことがなかった私でした。が、留学を知った友人にこのドラマを勧められて、留学準備に忙しい最中でしたが、時間を作って見てみました。ドラマの主人公のがんばりやさんのキム・サムスンが留学前の私に勇気を与えてくれたのはまちがいなく事実でした。

KMに、「私の名前はキム・サムスン」を見た?あのドラマがきっかけでこの学校に来たの?と質問した私。この会話からKMとわたしは親しくなりました。

KMの存在はとても大きく、一本の韓国ドラマに感謝する私でした。ありがとう、、「私の名前はキム・サムスン」!

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